「多発性筋炎・皮膚筋炎に対する免疫グロブリン使用の保険適用」に関する署名活動
署名活動の効果もあり、免疫グロブリン使用の保険適用することが決まりました。
経 過
2009年7月23日に【免疫グロブリン使用の保険適用】の署名、総計4,389筆を厚生労働省の担当部署にお預けいたしました。
その後、厚生労働省の担当者から、治験データの審査中で許可できない状況にあったことと、審査終了後の速やかな対応を約束した好意的な内容のメールが届きました。しかし、保険適用の認可が約束されたわけではなく、引き続き働きかけが必要と思います。署名活動を継続いたしました。
その後、下のように上記審査が終了し、保険適用になったことが分かりました。
私たちの願いがかないました。
液状・静注用人免疫グロブリン製剤多発性筋炎・皮膚筋炎の効能・効果追加承認の取得に関するお知らせ (2010年10月27日発表)多発性筋炎・皮膚筋炎の治療では薬物療法が中心となり、第一選択薬としてステロイド剤が使用されますが、一部の症例はステロイド治療抵抗性であるため、十分な改善が認められない場合があります。ステロイド剤が効果不十分な多発性筋炎・皮膚筋炎の患者さんを対象として、薬剤投与前後で比較検討した結果、主要な筋肉における筋力検査や日常生活での基本動作を判定する指標において有意な改善が認められました。 |
献血ヴェノグロブリンIH (1992年1月発売)【薬効】血漿分画製剤 (液状・静注用人免疫グロブリン製剤) |
国内の献血血液を原料として製造された人免疫グロブリン製剤。免疫グロブリンの持つ4つの作用(オプソニン作用、毒素やウイルスの中和作用、免疫溶菌作用、抗体依存性細胞傷害)により、抗菌薬と併用することで重症感染症に対する効果を発揮する。2010年10月、「多発性筋炎・皮膚筋炎における筋力低下の改善(ステロイド剤が効果不十分な場合に限る)」の効能追加に係る承認を取得。多発性筋炎・皮膚筋炎の治療における新たな選択肢として、患者さんのQOL向上に貢献できるものと期待している。 |
☆署名活動中に寄せられたメールを紹介いたします。
★ 大阪府男性:私も多発性筋炎発病により、現在入院治療中です。治療の一環として免疫グロブリンを使用しましたが、薬価を聞いて驚くばかりでした。長期間の治療を要する膠原病や多発性筋炎、更に合併症に苦しむ人たちの治療薬として、もっと少ない負担で定期的に免疫グロブリンを使用できる環境が整えばと思い署名します。
皆様の思いがかない、製薬会社(田辺三菱製薬)のホームページにもあるよう2010年10月に【多発性筋炎・皮膚筋炎における免疫グロブリンの保険適応】の認可がおりました。
ただし、同書に書かれているように、ステロイド剤の効果が不十分な場合にのみ認められており、実際に使うのはなかなかむずかしいようです。
この署名活動に関し、神奈川難病連様から「全面的にバックアップします」と、温かいお言葉も頂き、全国の難病連へも協力を要請していただきました。また、2010年7月までに山口大学医学部第二病理教室様・膠原病友の会岡山支部様・山形県難病連様・長崎県難病連様・大分県難病連様、NPO法人アンビシャス様・愛媛難病連様・佐賀難病連様・福島難病連様・宮城難病連様・(株)バンダイナムコ・ゲームス様より温かいお言葉と共に多くの署名をいただきました。その後も多くの方々からご協力をいただいております。署名活動への協力、心から感謝いたします。