ペンタスの会 関連書籍案内 No.7

『やさしい逆流性食道炎の自己管理』
中村孝司:出版社 医薬ジャーナル社¥950
発売日: 2002年5月

 この本は、逆流性食道炎とはどういう病気か、どのようにして起こるのかなどの基本的知識や、逆流性食道炎が現在わが国ではどのようにして診断されているのか、患者さんの日常生活などでの自己管理、現在使われている薬の種類やそのはたらき、副作用、薬だけではうまく治療できない場合の方策、予後などを解説しています。

 著者は帝京大学付属病院(市原)のお医者さんです。この本の4ページで、思いがけず「皮膚筋炎」という言葉に出ています。また、唾液はアルカリ性で、1日2リットルも分泌され、逆流した胃酸を中和し、逆流性食道炎から食道を守っています。このため、唾液量の低下するシェーグレン症候群という病気では食道炎を発症しやすいといわれています。

 下図に逆流性食道炎の主な症状が示されています。強皮症の本でも紹介されていました。どうやら、この病名、頭の隅に残しておいた方が良さそうです。